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【奈良】水端1568(風の森)

奈良県御所市油長酒造
風の森で知られる油長酒造が新ブランドを立ち上げました!
その名も「水端(みずはな)」

以下、蔵元からのメッセージ
日本清酒発祥の地 奈良 で享保4年(1719年)より酒造りを営む油長酒造。 私たちが次の100年を見つめ、これから担うべき酒造りは何なのか。常に自問自答を繰り返します。 2021年。ここに油長酒造は新たなブランド 「水端(みづはな)」 によって現代の日本酒醸造技術の源流を辿ることといたしました。
 
「古の奈良に伝わる忘れられた技術を、当時の文献を頼りに現代の醸造家が再現する」
 
このブランドメッセージをとおして、「水端」ではお客様が日本酒の歴史の奥深さに触れると共に、五臓六腑にしみ渡るような、奥行きのある味わいを楽しめる日本酒を目指します。 私たちは古典技術に触れ、それを再現することで日本酒のさらなる技術や魅力を発掘し、これを後世に伝える役割を担いたい。そして未だ見ぬこれからの日本酒の進化のかたちを模索します。

水端の3つの約束
①大甕仕込み
②水端専用の享保蔵で醸造
③奈良に伝わる古典醸造法を参考

日本清酒発祥の地、奈良。
 
古来、国家の中心を担った奈良の地で、酒造りの技術はそれぞれの時代と共に変革し、幾重にも重なり高度化していきました。
 
奈良時代、平城京の中には造酒司(ぞうしゅし)と言われる国立の醸造所が存在し、儀式で用いられる酒、宮廷で消費される酒など様々な酒造りを担いました。また、奈良時代以降に建立された大寺院、正暦寺、興福寺、などでは寺院の中にある鎮守社に供える酒を造っていましたが、室町時代になると清酒を造り、火入れをし、広く流通する事で寺院醸造の最盛期を迎えることとなります。このように室町時代における寺院醸造が、現代の日本酒醸造技術の礎になったと考えられています。

水端 1568
mizuhana 1568
多聞院日記に記された、興福寺多聞院の技法を参考にした冬季醸造
3段仕込み

原料米:奈良県産秋津穂
精米歩合:非公開
アルコール度数:15%
容器:美濃焼陶磁器(500ml)
陶器瓶釉薬色:浅葱(アサギ)
発酵容器:3石の大甕
醸造年度:2021年
参考古典文献:多聞院日記(1568年)

時は室町時代1568年。奈良の興福寺では 寺院醸造の最盛期。
 
「多聞院日記」とい う名の寺院の日常を綴った日記が英俊と いう僧侶によって書かれました。酒の醪 が搾られて清酒となり、火入れされてい ることや、奈良酒が本能寺の変の直前の 織田信⻑公へ献上されたという逸話も 残っています。
 
水端1568では「多聞院日 記」の 1568年の記述を参考に醸造。大甕 で仕込みながらも現代の酒造りに通じる 3段仕込みを行い、冬の寒い時期に微生 物を巧みにコントロールし、奈良酒の名 声を高める高品質な酒造りを行なってい たことが伺えます。

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